ここでは、北海道の冬を楽しむために、最低限、注意しなければならない危険についてお伝えします。
■寒さに対する備え
厳寒期、荒天時の北海道の山では、気温がマイナス20℃以下、強風による体感温度はマイナス30℃以下になることも珍しくはありません。寒さに対する備えとして、まず十分な暖かさを保つ衣類などの装備が必要になります。外気に肌を露出することは、凍傷の原因になります。また、外気の寒さとは裏腹に、行動中は汗をかきます。汗が冷えると、急速に体温を奪うことにつながるので、汗の発散性にすぐれた衣類を選び、行動や気象の変化に合わせて、こまめに衣類を脱ぎ着することが必要です。
寒さによる低体温症は命に関わります。
低体温症に関して、こちらに詳しい説明があります。フィールドに出かける前に、必ず、お読みください。
■吹雪、ホワイトアウト
吹雪とは、降雪を伴う強風ですが、厳寒期においては、強風が吹き荒れると、降り積もった雪を激しく舞い上げて地吹雪となり、吹雪と同様の状態となります。そのため、晴天時であっても行動できなくなる可能性があります。
吹雪の他にも、ガスの発生により視界がさえぎられることもあります。このように視界一面が真っ白になるほどの状態をホワイトアウトと呼びます。
こうした状況下では、正しいルートを進むことは難しく、雪崩や雪庇などの危険を察知することも難しくなるため、行動は避けるべきです。
■雪庇、アイスバーンなどの危険な地形
細い稜線や風下側の傾斜が急なところでは、雪庇とよばれる雪だまりが形成されます。雪庇は崩壊して雪崩を誘発したり、地面と見誤って踏み抜き、滑落するなどの危険があります。
雪庇が風下側にできるのに対して、風をまともに受ける風上側の斜面では雪が吹き飛ばされてアイスバーンとなります。アイスバーンでは滑落の危険が高くなります。
■雪崩に対する注意
雪崩は雪山における数々の危険要素のなかで、もっとも警戒すべきものです。今でも、雪崩による事故は毎年のように発生し、貴重な人命が奪われています。冬山登山はもちろんのこと、スキーやスノーボード、スノーシューツアーなどでも、常に雪崩の危険があることを忘れてはなりません。
雪崩事故にあわないための心構えとして、必ず、こちらの記事をお読みください。
■氷上での注意
氷った湖や沼などは、ワカサギ釣りや様々なアクティビティを楽しむことができます。しかし、場所によっては氷が薄く危険な箇所もあります。過去、氷った湖から水中に落ちて死亡する事故も起きています。
予めそうした場所の情報を入手し、絶対に近寄らないようにご注意ください。
※その他にも、冬のフィールドには、予想もつかないような危険があります。必ず、余裕のある日程で計画をたて、万全の準備をして、くれぐれも無理な行動はしないよう、お願いします。
特に、ガイドがツアー中止の判断をした場合に、無理なリクエストをしたり、自分達だけで行動するなど、絶対にしないでください。
また、ニセコのように危険防止のためにローカルルールが定められているところでは、必ず、そのルールに従うようにしてください。こうしたルールは、形式的な決まりごとではなく、あなたの命を守るためのものです。





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