アウトドアのウェアリング
北海道は本州と比べて昼と夜の気温差が大きいのが特徴です。春、秋は特に気温差が大きく、日中は25℃近くまで気温が上昇したかと思えば、夜になるとひとケタ台まで冷え込むことも珍しくありません。 さらに大雪山や日高など2千メートル級の山の上では夏であっても降雪の可能性があります。天候に恵まれれば快適に遊べるものの、気温の変動にも十分に注意しなければならないのです。 そんなときに、何よりも重要になってくるのがウェアリングの工夫です。ポイントは「着る服に、汗や水分をいかに含ませないか」。天候や気温、発汗量の違いに応じて、サッと脱いでサッと着るという繰り返しが苦にならないよう、下着(インナー)から上着(アウター)まですべてを、軽く、保温性に優れたウェアで統一し、最低限の枚数で済むようにすることが大切です。それが安全で楽しく、快適に遊ぶことにつながるのです。 気象条件の厳しい北海道では、ウェアの選び方が生死を分けることさえあります。たとえ気候が穏やかな夏でもウェア選びには慎重になりたいものです。 アウトドアウェアリングの基本形=インナーウェア+中間着+アウターウェア インナーウェア(下着) ウェア類でいちばん気を配るべきなのがインナーウェアです。 綿100%のものは避けること。綿の下着は汗をたっぷり含んでしまい、休憩時や就寝時に冷えて体温を少しずつ奪い取ることになるからです。これが原因で低体温症に陥ることもありますので注意が必要です。 アウトドア活動では、化学繊維のインナーウェアを着用することが鉄則と言えます。(特に気温差の激しい時期は特に) これら化学繊維のインナーの快適さは一度着用してみれば、すぐに実感できます。トレッキングなどで激しい汗をかいても、休憩時に風を当てればすぐサラサラに戻るし、保温性が失われることもありません。厚さもいろいろなタイプが用意されているので、ワカサギ釣りやキャンプといった動きの少ない活動の場合は厚めのものを、トレッキングやサイクリングなどでは薄めのものを選ぶといいでしょう。 また、寒い時にはウールの下着も効果的です。化学繊維のものと上手に組み合わせるとよいでしょう。 中間着とアウターウェア 適切なインナーウェアを決めたら、次は、フィールドと活動の状況に合わせた中間着とアウターウェアを選びましょう。 たとえば低温や強風時のトレッキングなどでは、冷気や風雨をシャットアウトするのがアウターウェア、体温調整は中間着という役割分担になります。アウトドアに慣れている人は、息が白くなるくらいの気温でも、動けばばすぐに体が温まることを見越してインナーウェア+薄手のジャケットといった軽装で歩き始めます。暑くなったらジャケットを脱いでクールダウン。休憩時には体温が奪われるのを防ぐために中間着を着て、それでも冷えるようならジャケットを羽織ります。インナーウェアは「肌着」だから頻繁に着替えるようなことはありませんが、中間着とアウターウェアは「着る」と「脱ぐ」を繰り返すことで、そのポテンシャルを最大限に発揮するウエアといえます。 しかし、いくら保温性に優れていても必要以上にかさばったり重かったりでは、パッキング時に支障をきたすだけではなく、着替えも億劫になってしまいます。 行動中、スマートに体温調整を行うためにも、高い保温性と軽さ、コンパクトさを兼ね備えたウエアを選ぶことが重要なポイントであり、ウェアリングの「応用力」の見せどころです。 多くのメーカーから高機能で多様なデザインのウェアが発売されています。 まずは目的をしっかり決めて、それにあった機能のウェアを探しましょう。その中で、あなた好みのデザインのものを選ぶとよいでしょう。 (参考:Rera2006秋号特集)
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