3回目の知床シンポジウムが9月24日から行われます。このシンポジウムは半島一周のカヤックツアーを通じて多くの人々が知床の自然を体験し、半島の人と自然とのかかわり、歴史と現状への理解を深めるために企画されるものです。
知床半島などの北海道東部、厚岸や根室、千島列島は、先住アイヌ民族の歴史からも明らかなように、狩猟民族と日本、ロシアなど様々な文化の衝突、交流の土地でもありました。
現代のシーカヤックは海のスポーツです。その起源はオホーツク海やベーリング海沿岸、アリューシャン列島やグリーンランドなど北方海獣猟文化圏の小舟に求めることができます。昨年知床を訪れてくれたジョン・ダウドの言葉を借りるなら、私たちカヤッカーはその長い歴史の末裔でもあるのです。
今日、知床半島全域は国立公園として保護されています。また2005年には世界自然遺産に指定されました。海のガイド、案内人として、私たちは知床を正しく紹介し、自然を守り歴史を語り伝えていく責任があると考えています。
世界自然遺産指定に至る経緯で評価された知床の価値とは、原始環境が守られていることと共にその多様な生態系にあります。忘れられがちですが、人間もまたその多様な生態系の中のひとつであることを歴史は教えてくれます。
シンポジウム開催にあたり、シーカヤックを知床国立公園の適切な利用形態として認めた環境省、林野庁、また地元羅臼町、斜里町そしてウトロの関係者に敬意を表しますとともに、シンポジウムへの協力をあらためてお願いする次第です。
知床シーカヤックシンポジウムがカヤックスポーツの発展に寄与し、知床のみならず広く地球環境問題を考える機会となることを願っています。
シンポジウム代表委員 新谷暁生
日程 9月24日から10月1日(8日間)。行程は気象条件等により変更されます。
9月24日 羅臼・相泊集合
9月25日 相泊ー化石浜ーペキン川
9月26日 ペキン川-赤岩
9月27日 赤岩ー知床岬ーオキッチウシ川
9月28日 オキッチウシ川ールシャ川ーイダシュベツ川
9月29日 イダシュベツ川ーウトロ
9月30日 予備日、羅臼へ移動後、午後1時半から羅臼公民館でシンポジウム基調講演。その後、参加者を交えたパネルディスカッションが行われます。
10月1日 全日程終了(女満別、中標津便乗車両有り)
募集定員 40名 参加費用 78000円 9月24日夕食から9月30日朝食までの宿泊食事、装備、保険料を含みます。酒は各自。
30日の食費、宿泊代は別途集める予定。
シーカヤックシンポジウム・スタッフ
主催 知床シーカヤックシンポジウム実行委員会事務局 渡辺憲嗣
委員 深澤達矢、新井場隆雄、杉山佳尚、新谷暁生
後援 羅臼町教育委員会、知床羅臼観光協会
知床遊漁船組合、羅臼アイヌ・ウタリ協会、知床財団
特別協賛 秀岳荘
協賛 パタゴニア、モンベル、ゴールドウィン、フルマークス
ゲスト 柴田丈広 吉角立自 辻井隆行
■柴田丈広氏の紹介
1968年東京生まれ、カナダ、グランビルアイランドでダン・ルイスに師事、その後日本のシーカヤック界をリードする。1994年、スウェーデン国境からロシア国境まで、ノードカップ(ヨーロッパ最北端の岬)を越えノルウェー沿岸3000kmを漕破。アルガ・フォレスト代表・JRCA日本レクレーショナルカヌー協会理事。
■吉角立自氏の紹介
1959年伊勢生まれ、シーカヤックメーカーでありガイド、インストラクションを行うパドルコースト代表。パンナムクリッパーカップのクルーなど、長い外洋ヨットレースの経験を生かし、安全なシーカヤックの普及、啓蒙活動を続けている。JSCA日本セィフテイカヌー協会インストラクタートレーナー。
■辻井隆行氏の紹介
1968 年東京生まれ、1998年にカナダ、バンクーバー島を1周後、翌年カューケット・サウンドのウエストコーストエクスペディションズ(WCE)でガイドとして暮す。その後もグリーンランドやパタゴニアに足跡をしるし、様々なジャンルの人たちが行う遠征の良き相談役となる。パタゴニア日本支社勤務。
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