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有害刃物とは?



青少年への有害刃物(ダガーナイフなど)販売を禁止する道条例について考える


2008年6月8日昼頃、東京秋葉原で発生した通り魔事件。7人が死亡、10人が負傷した。まだ、記憶に残っているという方も多いのではないか。
この事件をきっかけに各地でナイフの販売を規制する動きが全国に広がった。
北海道でも、この8月から次のとおり条例で規制されることになった。

北海道青少年健全育成条例に基づき、平成20年8月 15日にミリタリーナイフ、サバイバルナイフ、ダガーナイフ、バタフライナイフの4種類の刃物を「有害刃物」に指定し、刃物取扱事業者がこれら4種類の刃 物を18歳未満の青少年に販売、貸付、交換することなどを禁止するとともに、違反した場合、30万円以下の罰金を科するものとしました。
道庁ホームページより

アウトドアでは刃物を使うことが多い。なた、包丁、リバーナイフ、十徳ナイフなどを活動内容に応じて使う。上記の「有害刃物」と指定されたものとは、当然、形状も目的も違うものだが、使い方によっては同じように危険性はあるかもしれない。

さて。

ここで少し考えたい。

有害刃物とは、いかにして「有害」になるのかということ。

秋葉原の事件ではナイフで殺傷をする前に、トラックで人を跳ね飛ばしている。
「トラック」は普通のもので、それ自体が凶器として作られたものではない。ただそのとき、殺意を持ったものが運転していたがために、道具は凶器になってしまったのだ。

刃物はどうか。
あくまでも道具である。それが凶器になるのは、持つ人がそうさせるからではないか。

たしかに、有害と指定された4つは「人を傷つける」という目的性が強い。そういう意味では、一般の包丁などよりも凶器になる確率は高いのかもしれない。犯罪に結びつく「モノ」を、少しでも社会からなくしたいという思いにも共感できる。

だが、「凶器になりやすい刃物を規制すること」 = 「犯罪防止」ではないということを忘れてはいけない。
「そんなことは当たり前だ」という声もあるかもしれないが、こうして一つの仕組みを作ることで、免罪符をもらったように安心している人がいないと言い切れ るか。結果につながらない仕組みは、その意図するところと裏腹に、目的達成を阻害する可能性もあることを忘れてはいけない。

誤解のないように書くが、私はこの有害刃物指定に反対しているわけではなく、その目的、つまり犯罪を防止するということを忘れてはいけないし、そのためにやるべきことを、この制度を作ったがためにおろそかにしてはいけないということを訴えているのだ。


道具を凶器にするのは人だ。
そして、人は凶行を行うために生まれてきた訳ではない。
それまでに蓄積してきた時間と経験が行動を生み出したのだと思う。「社会が悪い」と言ってしまえばそれで終わってしまうが、犯罪を生み出した「何か」を変えていかなければ、同じことが繰り返されるとは思わないか。

「そんなことを言っても、自分ひとりで何ができる?」と、あなたは言うかもしれない。

では、あなたに言おう。

あなたはこの社会の一員であり、あなたと同じように考えている一人一人が集まった集団が「社会」なのだ。

自分ができることを精一杯やる。
それが最初で、そして最後まで大切なことだと思う。


道具は、私たちが幸せになるために作り出したもの。
正しい使い方を次の世代にも伝えていくことは、今に生きる全ての人の使命だと思う。

あなたは、子どもに刃物の正しい扱い方を教えていますか?

あなたは、生きるために大切なことを子どもに伝えていますか?

幸運にも、私たちが住んでいる北海道には、それを伝えるきっかけに十分な美しいフィールドがある。
明日から、いや、今からでも。
みなさんの行動に期待している。


北海道アウトドア協会事務局
竹内 聖

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