- 2009-07-14 (火) 0:52
- 特集
今、北海道アウトドア資格制度が大きな岐路に立っています。
私は北海道アウトドア協会の事務局スタッフとして、平成15年度から5年間、アウトドア資格制度の運営に関わってきました。
こうなってきたのには、当然、業務に大きく携わってきた私自身の責任があります。
さらに、制度を作り、立ち上げた北海道庁の職員、運営に関わってきたアウトドア協会の関係者全員に、大きな責任があります。
それを忘れて、他人事と思ってはいけません。
この制度が、なぜ、崩壊したのか。
これから、どこへ行こうとしているのか。
今、何をすべきなのか。
何回かに分けて、この制度運営の一番中心で四苦八苦してきた私の考えを書いて行きたいと思います。
◆◇
目的は何なのか?
◆◇
そもそも、この制度は、何のためにあるのでしょうか?
スタートしたときから道が(協会も)掲げている、制度の説明には、こうあります。
1 人材の育成
・アウトドア事業に従事するガイド等の社会的地位の向上
2 産業の振興
・観光産業(参加体験型観光)の振興
・アウトドア活動振興による関連産業の振興
・質の高いサービスを提供する事業者の育成
3 自然環境の保全
・自然に対する意識・マナーの向上
・自然環境保全に向けた地域関係者のネットワークの形成促進
4 地域の振興
・地域イメージの向上
・アウトドア活動をテーマとする地域づくりの推進
・若年層を中心とする人材の地域への定住促進
さて。
これをご覧いただいて、どのように感じますか?
たしかに、ひとつひとつは、もっともらしい「目標」に見えます。
いかがですか?
私は、今、読み直してみて、こう思いました。
「それで?」
これはあくまで、「目標」(しかも曖昧な)であって、「目的」ではないですよね。
目的とは「誰が」「何を得るのか」ということ。つまり、ゴールです。ゴールがどこだかわからないのに、途中に通るだろうと思う道だけを示して、「さあ、あそこを目指して行こう」と言っているようなものです。
現状の課題よりも、どのようにやるのかという方法論よりも、誰がやるのかよりも、予算よりも、何よりもまず最初に「誰が、何を得るのか」「誰がどのような状態になるのか」というゴールを明確に描くことが第一です。
いろいろな問題点を指摘する前に、それをはっきりとさせましょう。
全てが失敗してきた原因は、そこにあると思います。
では、それはどのようなものなのか?
私の考えはこうです。
「誰が」→「お客さん」
「何を得る?」→「安全」
「どのような状態になる?」→「冒険心を満たす」
そのために、ガイドが存在し、一つの手段として資格制度があるのです。
この制度は、ガイド会社の経営を助けるためのものではなく、ましてや、旅行会社や、制度を運営する団体に利益をもたらすことを目指すのは論外です。副産物として、そういったものが生まれる可能性はありますが、それはあくまで結果であり、最初に目指すべきものではないはずです。
この目的に賛同できない方もいると思います。しかし、最初に必要なのは、目的を共有することです。制度のあり方云々の前に、その目的を共有するための行動が必要です。
つづく・・・
竹内聖(たけうちせい)
2003年から、北海道アウトドア協会事務局で、アウトドア資格制度の運営やアウトドア協会運営に関する様々な仕事に携わる。
北海道アウトドア協会事務局長
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