2008年 4月 の記事一覧

楽しもう!

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 どんな職業でも同じだと思いますが、まずお客さんよりも先に自分がアウトドアを楽しんでいるか、というのはとても重要なことではないでしょうか。
プロのアウトドアガイドになろうと思う人は、当然アウトドアが好きで、その道の専門的な技術や知識も自分のために喜んで身につけてきた人でしょう。プロガイドになる前には、アウトドアが大好きでたまらない人だったというのは、当然のことです。

しかしプロになって、来る日も来る日もお客さんのためにツアーをしている日々でも、その遊びに対する情熱、楽しむ心を忘れないで持ち続けているでしょうか?
自信をもって、YES!と言えますか?
もちろんガイドですから、お客さんのように毎日ハラハラドキドキでも困りますが、心の底から毎日のツアーを楽しんでいるかどうか、自分に聞いてみるといいかもしれません。

一緒にいるお客さんには、ガイドであるあなたの心が自然と伝わるものです。楽しいと感じていれば、お客さんだって楽しい気持ちになるし、もう飽きたなぁと思っていたら、お客さんもなんとなくつまらない気持ちになるはず。

音楽家や芸術家が自分の作品や演奏で人々を感動させたいと思うなら、その前に自分自身が身が震えるほど、涙が出るほどに感動していなければ、人に伝わるものを生み出すことはできません。
アウトドアガイドだって、きっと同じですよね。
自分の中に感動や楽しい気持ちがあって初めて、技術や話術が生きてくるはず。

あなたは、
毎日の仕事をツアーを、楽しんでいますか?
仕事に出かける前、どんな気持ちですか?
なぜ、何のために、お客さんと一緒にフィールドへ行くのですか?
最近、笑ったのは、泣いたのは、感動したのはいつですか?

竹内聖(たけうちせい)
2003年から、北海道アウトドア協会事務局で、アウトドア資格制度の運営やアウトドア協会運営に関する様々な仕事に携わる。
http://www.takeuchisei.com/

アウトドアガイドという職業(2)

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ガイドというものがいつ頃から存在しているのかということについて。

新谷暁生さんはかなり昔から、その存在があったと述べている。童話しらゆき姫に出てくる七人の小人は、ガイド的な存在だったというのだ。おそらく、高貴な人を知らない土地で案内するという役割は、このように古くから存在していたのだろう。ガイドは決して身分の高い存在ではなく、物語の主人公にもなりえないかもしれない。それでも、その存在の意義は重要なものであって、人々の役に立つことで尊重されてきたはずである。
そして、それが職業として形成されてきたのも新しいことではなく、特に欧米では、山岳ガイドの歴史は古く、文化として根付いているために社会的認知度も高い。

では、北海道ではどうか。
先日、宮下岳夫さんが講習会の中で話していたところでは、昭和のころから山岳ガイドを名乗り、登山口などでお客さんを求める人がいたということであった。しかし、北海道で本格的に職業としてのアウトドアガイドが成立するようになってからは、まだ10~20年ほどしかたっていない。つまり、この地におけるアウトドアガイドの歴史は非常に浅く、ほんの生まれたての職業である。

前回書いたように、ガイドは誇り高い責任の重い仕事であるにもかかわらず、北海道ではその歴史の浅さから、残念ながら社会的な認知度が高いとは言えないのが現状である。そして、職業に対する評価も十分に値するものではない。
ガイドをしている皆さんは、「もっと社会的認知度が高ければ」「ガイドに対価を払うことにもっと理解があれば」「もっとアウトドア文化が深く根付いていれば」と思うこともあるかもしれない。北海道アウトドア協会もそのために努力している。
しかし、「もしも」ということばかりを考えてえて言い訳をしても仕方がない。逆に考えると北海道におけるアウトドアガイド業の創成期にかかわることができている。自分たちが、スタンダードを作っていける立場にあるということだ。
ないものは自分で作る。自分たちが道を作っていく。ひとりではなくみんなで力を出し合って、より大きな成果を目指す。
それをしなければならないことと捉えるのではなく、それができる特権を持っていると考えて前向きに行動していくのが、今、この時代に北海道で生きるプロガイドの進むべき道なのではないだろうか。

竹内聖(たけうちせい)
2003年から、北海道アウトドア協会事務局で、アウトドア資格制度の運営やアウトドア協会運営に関する様々な仕事に携わる。
http://www.takeuchisei.com/

人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(13)

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image051さて、お読みいただいた感想は、いかがだっただろうか?
私は、普段の自分自身と比べてみて反省した。学ぶこと、感動すること、素直に表現すること。
大切なことを教えてくれるレポートだったと思う。
アウトドアガイドや自然と関係ない職業の皆様にも、きっと彼らの言葉が刺激になるケースが多々あるのではないかと思う。

こんな熱い人が活躍する北海道。自然はもちろん日本一だ。
是非、このフィールドを、人を、あなた自身で感じてほしい。

最後に。
彼らには、いつまでもこの熱さを忘れないでほしいと願っている。

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筆者

酪農学園大学の学生
麻生雄司、笹原奈津子、栃木奈津子、三塚千愛、大場一樹、狩野都見、中村美那、三ッ山佳織、葉山 薫

安藤 誠
1964 年札幌生まれ。北海道アウトドアガイド(道認定自然ガイド)。北海道指定丹頂ヅル監視人。鶴居村でこだわりのロッジ・ヒッコリーウィンドを営む傍ら、知床 ボランティアガイドレンジャー、米国環境教育プログラム指導員等の資格取得。湿原が果たす人と自然への役割を様々な角度から伝えている。ガイド以外にも ロッジでコンサートを開催。アメリカンルーツミュージックの第一人者であるジェフマルダーを呼ぶなど自らも演奏に加わることもある。近年は北海道スロー フード活動に携わり、自然の暮らしを満喫している。
ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド
〒085-1200 北海道阿寒郡鶴居村雪裡原野北14 ℡0154-64-2956

岩井 洋
北海道アウトドア資格人材育成機関である酪農学園大学で、アウトドアガイドを目指す学生の指導にあたっている。
酪農学園大学・酪農学園大学短期大学部 地域環境学科教員
〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地 ℡011-386-1111

※写真は学生たちが撮影したものです

竹内 聖(たけうちせい)
2003年から、北海道アウトドア協会事務局で、アウトドア資格制度の運営やアウトドア協会運営に関する様々な仕事に携わる。
http://www.takeuchisei.com/

最後に、学生たちが撮影した写真を。この風景は、きっと、彼らの心にいつまでも刻まれているのだろうと思う。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(12)

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興味本位で参加してみた釧路自然ガイド講座
   
地域環境学科 1年 葉山 薫


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私は本当に何が何だか分からない状態で参加しました。ただ、面白そうだなというだけで。
正直、自然ガイドという単語にもあまり馴染みはなく、ガイドと聞けばどうしてもバスガイドのほうを思い浮かべてしまうほどでした。
そんな状態で迎えた初日。唯一の1年ということでかなり緊張していました。
同学年がいないのは少し、というよりかなり緊張します。無理矢理でもだれか誘えばよかったかな。駆けつけてくださった岩井教授の車に揺られながら、そんなことを考えていました。
走ること、どれぐらいたったでしょうか、目的地の鶴居村に着きました。
鶴居村とは特別天然記念物タンチョウの生息繁殖地に因み、村名を「鶴居村」と称しています。毎年11月頃から見られ、鶴見台や鶴居伊藤サンクチュアリ、雪裡橋などで多くのタンチョウが観察できます。(鶴居村ホームページ参照)
宿泊施設について間もなく、講師の安藤さんがやってきました。
安藤さんは一言で言うと敬愛の意味を込めて“熊おじさん”。話の端々で熊のことが大好きだということがわかりました。・・・決して容姿だけではありませんよ、ありませんとも。
この日は簡単な自然ガイドの説明と山などに入る時の服装や小道具、いわゆるアウトドアブランドについての説明、日程の確認などで終わってしまいましたが、次の日が不安ながらも待ち遠しくなるには十分でした。
さすがプロと自負するだけあって、山での服装や服に付いている機能がどんな意味を持つのか、小道具の重要性、値段が張っても良いものはいいということ、など初級の心得を、経験談を交えながらわかりやすく教えていただきました。
その後も1人ずつ丁寧な指導と自分で調べることを大切にした講座にしてくださり、とても充実していたと思います。
しかし1年という立場に甘んじて先輩方にはかなりの迷惑をかけたので、それが申し訳なく、反省と感謝をしています。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(11)

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釧路アウトドアガイド実習の感想

地域環境学科 2年 三ッ山 佳織


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初 めて辿り着いた鶴居村は雨が降っていて、夏だというのに半袖では肌寒く、緑の多さが目に付いた。大学での講演会で講演された安藤さんとの出会いがこのよう なアウトドアガイド実習という形として行われ、それに参加でき本当に幸せで朝から晩までずっと大自然に囲まれた4泊5日を過ごすことができた。
今 回の実習では、学んだことは本当にたくさんありここにも書き残せないほどだ。実習に参加した人だけが感じる生の感動がとても沢山あった。ガイドという職 業・基本的なこと・ガイドには何が必要なのか・コミュニケーションのとり方・自然と人間の間に両者の間に立つこととは何か・自然とは何か・自然に負荷を与 えないようにするにはどうすればよいか・等を教わることができた。消防署で救急救命の実習もした。そしてガイド実習。自分は一番手でやることになってとて も緊張した。でも今回一番成長ができたのはそのガイド実習であろう。植物等の同定の後、2回ガイドの役をした。どちらも声が震えるほど緊張をした。立つ位 置・声の大きさ・言葉遣い・態度・・・どれもうまくいかなかったけど自分オリジナルのガイドが出来たと思った。でもトドマツとカラマツの違いを見破られな かったことが悔しかった。実習では失敗してもそこから様々なことを学ぶことができた。安藤さんからは、よい所ははっきりとよいと言ってもらえたり、励まし てもらえて本当に安心し自分でもこんな事ができるのだという自信を得ることができた。これから克服し工夫しなければいけないこともわかった。そんなガイド 実習のメインは主に植物であったが、野幌森林公園にある植物と全く違っていた。ホザキシモツケ・ミヤコザサ・ナガボノシロワレモコウ・カラフトイバラ・エ ゾオオヤマハコベ・ツリガネニンジン・ハンゴンソウ・カシワ、湿原や草原・低積雪地帯・牧草地に生えるのもなど、森林が主体の野幌森林公園の植物相とはま た違っていて大変勉強になった。他に鳥類などその日はツバメなどを見る事ができた。そして鶴居村に来たからには必ず見たい鳥であったタンチョウを間近で見 る事ができて嬉しかった。他に鳥類はチゴハヤブサ・アオジ・ノビタキを見たり、オオジュリン・コヨシキリ・ベニマシコなどの草原性の鳥類がいるということ を教わった。昼間は実地での実習・観察。しかし夜になれば満天の星空と天の川と流れ星もセットでヒッコリーウィンドーに集まり、よしだよしこさんの近距離 ライブ。なんて思っていたら次の日はバーベキューに焚き火を囲んでの語らい。あんなに近くで音楽に魅せられて鳥肌が立った。音楽で自分が普段知らない世界 を次々見せられて、自分を取り囲んでいた世界がどんどん新しく変わっていくそんな気分で唄を聴いていた。次の日も焚き火を囲んでサークルトーキング。一人 一人が思っていることやりたいこと将来の不安・悩みもいろいろと話してこの人はこんなことを感じている・思っている・・・と感じた。そんな不思議な異空間 の時間を自分は忘れないと思う。あの異様な日常から隔絶された非日常は自分を大きく成長させてくれたなと今でも思い出は色あせない。最後の日は釧路湿原の 最深部目指して本物ガイドの安藤さんのいざないで湿原に入った。今までに見たことない光景が広がり、本当にここは北海道だろうかと思った。低い潅木・深い 深い川・静かな森。熊が出るかなと思っていたらシマリスと遭遇。あっという間に最深部到達。そこで見た景色は言い表せない。きっと直に見る事が何よりの感 動を伝えられる表現だっただろう。そこに世界の全てがあるのではないかというくらいに凄かった。自分は自然の前ではとても小さい存在なんだな・・・としみ じみした。自然は本当に自分を魅了してやまなかった。
こうしてたった5日間の実習が終ったが、自分自身の成長も感じられた。 もっともっと勉強してアウトドアガイドになりたいと強く思った。そしての何より、この実習を企画してくださった岩井先生そして実習の講師として様々なこと を教えていただいた安藤さんそして車での送迎や美味しい料理を食べさせてくださった忍さんそして可愛いむっち。とても感謝しても感謝しきれない気持ちで いっぱいです、本当にありがとうございました。そして一緒に実習を受けた皆様ありがとうございました。楽しかったです。このような素晴らしい実習がこれか らも続いていくといいと思う反面、あのような素敵な体験は今回参加した人達だけのものだろうと思う。
今年の夏はとてもあつかった。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(10)

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自然アウトドアガイド実習 in 鶴居村

地域環境学科 2年 狩野 都見


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とにかくこの5日間を一言で表すと「濃かった!!」である。正直最初は釧路まで行くのは遠いし、実家でゆっくりできないし、合宿所は思ったよりボロいしと 不満の方が多かったと思います。しかし、そんな考えは実習が始まってすぐ吹っ飛んでしまいました。ボロいと思っていた合宿所も最後の方には慣れてきまし た。
私はこの実習の前の地域実習で野幌森林公園の自然ガイドさんのレクチャーを受けたばかりで、植物の名前や特徴も少しながらではあるが知っていたし、人に説 明したりするのも実習やアルバイトでし慣れていたので最初のうちは自信があった。しかし、すぐにその自信はガタガタと音を立てて崩れた。ガイドとして人に 話すのは難しく、奥が深い。それはこの実習に行かなければ気付かなかった。
安藤さんは毎日の実習で私達のことを細かいところまでみてくれた。悪いところももちろん指摘してくれるが、いい所を探して、いっぱい褒めてくれる。安藤さ んは私たちを一人一人しっかり見てくれ、向き合ってくれた。私はそれがすごく嬉しかった。安藤さんは、本当に沢山の経験を私たちにさせてくれ、その中で沢 山のことを教えてくれた。鶴居村の消防署で行った救急救命の実習、よしだよしこさんのライブ、芋ほり、バーベキュー、焚き火を囲んで皆で語ったこと、今に も降ってきそうな星空、裸足で入った湿原、キラコタン岬の景色、この5日間すべてが私に自然の素晴らしさを教えてくれた。実習から帰ってきてからは、自然 に対する考え方も変わったし、今まで気付かなかった道端の草花にも目がいくようになったし、鳥が飛んでいたら「あれは何かなぁ。」と考えるようになった し、苦手だった虫も少し平気になったし、実習に行く前の私なら絶対気付かなかった自然の小さな変化にも気付くようになった。何に対しても「知りたい!!」 という気持ちが強くなった。それにこの自然を守るために何をしたらいいか考えながら生活するようになった。本当にこの実習をしてよかったと思う。こんな下 手な文章じゃ伝わらないかもしれない。というよりもあの濃い5日間をA4一枚で文章にできない。実際行ってみないと分からないと思う。ガイドの資格を取り たい人も迷っている人も多くの人にこの濃い5日間を経験してもらいたい。きっと何か見つかると思うし、一皮も二皮もむけて帰ってくることができると思う。 なぜなら、釧路湿原の自然と安藤誠さんという素晴らしいガイドさんが私たちに素敵な世界を見せてくれるから。
最後に岩井先生、安藤さん、安藤さんのご家族、鶴居村の消防署の方々、よしだよしこさん、鶴居村・キラコタン岬の自然とその精霊たち、送り迎えをしてくれ たお父さん、装備の中で足りないものを買ってくれたお母さん本当にありがとうございました。この実習で学んだことすべてが私の宝物です。

P.S
一緒に実習を行った、麻生さん、かっちゃん、なっちゃん、なっつ、みなちん、みっつー、ちーちゃん、葉山さん。皆と実習できて本当によかったと思います。 皆の自然に対する気持ちと実習に真剣に取り組んでいる姿が私にとってとてもよい刺激になりました。今まで全く話したことなかった人や最初はさん付けで呼ん でいた人とこの実習で仲良くなれて、いっぱい語れて本当に嬉しかったです。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(9)

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自然アウトドアガイド実習を終えて

地域環境学科 2年 大場一樹


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実習も終わり随分経つ。実習に当たった5日間、実にさまざまな体験をさせていただいた。そして、さまざまなことを学び、出会った。そんな中で私が得た大切 なものは、自然に対する関心・興味・尊敬など、【自然を感じる心】と【仲間】だ。それらは実習後の今も変わることなく存在し続けている。
今回のこの活動はまさに実習という名にふさわしく、多少の雨が降ろうと、暑かろうと寒かろうと、フィールドへ出て植物などに触れることから始まる。それで は、終わりはどこだったのか。そう、終わりはなかった。分からない草花・樹木・鳥類は自分たちで納得できるまで個人的に復習する。しかし、いくらその場の 知識を詰め込んでも自然は刻々と変化しており、また新しく知らないこと、ものが出てくる。そしたら、またすぐさま吸収。まさに【学ぶ】とはこういうことで はないか。【学問に終わりはない】とはよく聞くが、まさにその言葉がよく似合う。本来あるべき学生の姿を自分自身でも感じた気がした。
そして、この実習の一番の目玉は、釧路湿原の素晴らしい大自然を、これまた大変素晴らしい自然ガイドである安藤誠さんと共に歩くことが出来るということ。であると私は思っている。
釧路湿原が素晴らしかったと言っておきながらも、私が一番感動したのは、夜空に広がる何千、何万、何億、数え切れないくらい輝いている星たちだった。この 素晴らしさを表現するのはほんとに難しい。下手な言葉で片付けたくないが、それは真っ黒なキャンパスに無数の宝石をばら撒いたような、まさにそんな輝き だった。残念ながら、その星空は実習中の一日限り。しかも、ほんの少しの期間しか見れなかった。私は寝袋で外に寝て星空を見る気満々だったので、とても残 念だった。

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さて、湿原のほうだが、印象深いのはやっぱり、キラコタン岬で雨によって増水していた湿原内に全員で素足で入っていったことだろう。まさかの安藤さんの提 案に最初は驚いたが、めったに出来る体験ではないので、そこで撮影した写真はとてもいい思い出になった。また、そこで撮影された写真は道新の釧路版に1つ の記事として載せていただいた。これもまた、なかなか体験できない素敵な思い出の1つだ。
次は、釧路の自然に負けないくらい素晴らしい自然ガイドである安藤誠さんについてだが、今回の私の報告ではあえて触れないことにした。なぜなら、あの素晴 らしい人を語るには、書くべきことが多すぎるし、その他のいいところも私の知りうる言葉では表現できないと思うからだ。安藤誠という人物について知りたけ れば、実際に安藤さんに会うのが一番だ。言葉で説明できないモノをきっとあなたは感じることが出来るはずである。
私が得た大切なもの、仲間、出逢いについて少しだけ。仲間はやっぱり重要なところだと思う。私は実習に行く前、同じ学科であるにも拘わらずメンバーの半数 以上と喋ったこともなかった。別に避けていたわけでもなんでもないが、自分と関わりのある人たちではないと勝手に決めつけ、私自身から関わっていくことは 決してなかった。しかし、それは今回の実習によって脆くも崩れ去った。なぜなら、みんなの気持ちはどこかで繋がってるんだと思うことが出来たからだ。安藤 さんと豊かな自然による相乗効果からか、みんなからは普段じゃ聞けないような本音がたくさん聞けた。そして、みんなの実習に取り組む真剣な姿も見ることが 出来た。私は実習でも劣等生だったし、普段も勉強している雰囲気はないので、他の皆にどう映っているのかは分からないが、少なくとも私はみんなの事を尊敬 できた。このときのメンバーは友達とはまた違う、仲間と呼ぶほうがふさわしい気がする。麻生さん、さっちん、みっつー、ちーちゃん、ナッツ、みなちん、 なっちゃん、葉山さん、みんな素晴らしい仲間だ。
そして、この実習には素晴らしい出逢いがたくさんあった。共に実習をした仲間たち、安藤さん夫妻、むっち、よしだよしこさん、他にも鶴居村で出会ったたく さんの方々。みなさんにはいろんなものを与えていただいた。一人ひとりにとても感謝している。また、鶴居村での人たちだけではなく、私たちが充実した実習 を何の問題もなくこなせるように事前準備からすべてを手配していただき、この素晴らしい出会いの舞台を与えてくださった岩井先生にはとても感謝している。
文章だけでは表現しきれない私たちが体験したかけがえのないものを、一人でも多くの人に体験して欲しい。しかし、本音を言えば、そっと私たちだけのものと して独り占めしておきたい気持ちもある。こんな気持ちを今回のアウトドアガイド実習に行った全員が思えるような体験であり素晴らしい経験となった。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(8)

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鶴居村の実習を終えて

地域環境学科 2年 三塚千愛


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鶴井村での実習を終えて、まず自然の何たるかの考え方が始まる前と終わったあとではずいぶんと変わったというのをまず上げたい。それまでの常識や感動はやはり体験してみないとわからないことや実感がわかないというのが今でもある。
鶴居村での5日間の実習では実際にガイドとしての知識はもちろん、自然のサイクルや予備知識はもちろん、心構えやこれからどうしたらいいのか、そして自分 に何が足りないかを的確にアドバイスしてもらったりなど、自分の質を高めるのには十分な時間となった。毎日午前中にガイドの実地訓練、主に少人数でのガイ ドの訓練を行い、夜に講習といった形だったが、毎日毎日を自然のことを学び、動物のことを学び、自然に入るにあたっての装備の確認やもって行くのに必要な 備品や人命救助の訓練なども充実しており。本格的なものであった。また午前中の実地訓練では実際に植物に触れ、調べて自分の知識とすることを求められ、基 本的な植物についてはあらかじめ学習しておいたりしたほうが必要だと強く感じた。やはりガイドというからにはそこらへんの知識は絶対必要なのだ。そして、 緊張しながらもガイドの実践を行い、そこから学ぶこともたくさんあるのは言うまでもない。自信はなくても。色々な人のガイドを見るともちろん十人十色のガ イドの仕方がありそれぞれの魅力がたくさんあり、それを伸ばせばいいのだと、それぞれの個性を生かしたガイドにすればいいのだと言われ、とても感銘を受け た。自分の個性を知るいい機会にもなった。
そのガイド実践と講習が主な内容だが、実際に湿原に入ってガイドを受けたりなどもすることができた。そして訓練では体験できないことや、気候などでも自然 はぐっと変わる、晴れでも雨でもくもりでも決してそれは運が悪いとか良いとかではなくそれぞれの気候にもそれぞれの個性や魅力があり、それを引き出して伝 えるという技術も要求されるのだということを学んだ。ただ、案内して教えるというのがガイドではなく、感動を与えてあげるというのがガイドなのだと知っ た。そして頂上で見たあの景色は行った者ではないとわからない感動があった。やはり、自分の中での常識や教科書や辞書の知識だけではなく、実際に触れて、 見て、感じることがとても大切なのだ。そうして一緒に体験した仲間たちの間にもなんとも言えない、共通の意識というものが生まれて、いい交友関係も築ける のではないかと思う。実際に私がそうだったのだから。
実習や勉強だけではなく、同じ釜の飯を食い、焚き火を囲んで語りあったりなどもして、とても有意義で楽しく、今思い出すだけでもとても心が安らかになれる ような体験をたくさんした。自然の知識、植物の知識、ガイドの訓練、講習などで、その分野の勉強ができたのはもちろんいいことだが、心に残る美しい景色や その体験、仲間との出会い。そのこともこの実習で得たいい経験なのだと思う。毎日遅い時間までやって色々大変で疲れることもあったが、全体的に終わってみ て、とてもいい経験になったと思うし、これから考えてみようと思う人たちや悩んでいるにはぜひ行ってみてほしいと思う。決して無駄な経験ではないと断言で きる実習になった。
そして最後に、たくさんの勉強と感動という経験を与えてくれたヒッコリーウインドと安藤誠さんに心から感謝を言いたい。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(7)

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釧路湿原自然ガイド講座を振り返って

地域環境学科 2年 中村美那

私がこの実習に参加しようと思った理由は、ただ、北海道に住んでいるのに釧路湿原に一回も行ったことがなく、行ってみたいとは思っていたのですが、遠いのでなかなか本気で行こうとはしたことがなかったので、いい機会だから行ってみようと思い、参加しました。
私は、この実習は植物の名前や釧路湿原の問題など教えてもらいながら、釧路湿原をあちこち歩き周るだけの実習かと思っていました。しかし、実習の内容は釧 路湿原に入るだけではなく、植物の名前やその周辺のことを自分で調べてガイドを実際にやるというのもやりました。予想外のことで、釧路湿原に来たのに図書 館に行って植物の名前を調べたり、知っている人をガイドするとか、最初はすごく嫌でした。しかし、終わってから、こんな経験はなかなか普通の生活をしてい て出来ない、いい経験したなという気持ちになれました。
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実習の内容は、他は本当に楽しいものでした。今回私たちに自然ガイドのことを教えてくださった安藤さんの家に行って夜、話を聞いたり、ギターのコンサート を聴いたり、バーべキュウをしたり、たき火を囲んでみんなで話をしたり、すごく楽しかったです。最後の日には、釧路湿原の入るのに許可がいる所に入って、 すごくいい景色を見ました。昼は、みんなで景色のいい所でおにぎりを食べましたが、いつもの何倍をおいしく感じました。
実習も楽しかったのですが、合宿所での共同生活もすごく楽しかったです。同じ学科だけど、いつもはあまり話さない人と一緒に5日間暮して、ずっと話してみ たかったけど、なかなか機会がなくて話せたかった人と話せて、仲良くなれたのが、この実習に参加して一番うれしかったことでした。また、合宿所では、皿が どこにあるのか、お風呂のガスはどうやって使うのかなど教えてくれる人が誰もいなかったので、みんなでワイワイどこに何があるのか探したり、どうやって使 うのか考えたりして、本当に楽しかったです。
釧路湿原自然ガイドの実習は、予想していた内容とは少し違いましたが、予想以上にいい経験になり、予想以上に楽しい実習でした。参加して本当によかったです。
最後になりましたが、安藤さん御家族、消防署職員の方々、岩井先生、本当にどうも有難うございました。

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人がすごい、自然がすごい-酪農学園大「北海道アウトドアガイド実習報告」(6)

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釧路湿原自然ガイド講座を振り返って

地域環境学科 2年 栃木奈津子

一言で述べると、濃い5日間だったと思います。行く前の私は自分で参加を申し込んだのにも関わらず、バイト疲れや距離が遠いなどと不満を感じ、やる気がな かったのが正直なところでした。岩井先生や安藤さんが学生の為に時間や労力を費やしてセッティングをしてくださったのになんて失礼な学生だと重々感じてい ます。ガイドを将来目指しているわけではないが環境を学ぶ学生として自然について知らなければいけないのではないか、釧路湿原に行ったことがない、資格は 取れたらいい、程度の気持ちで参加しました。そんな私でも安藤さんは優しく受け入れてくださいました。プロのガイドとしての技術や知識、心得等を教えてい ただきました。実際に自分がガイドをしたことは辛かったですがいい経験となりました。図鑑を植物で調べて理解する作業は生まれて初めてでした。自分は自然 が好き。そう口でいっても自然を構成している小さな部分には目が行かなかったことを理解できました。また、安藤さんはガイドとしてだけではなく一人の大人 として若い私達に多くのことを教えてくださったと思います。特に心に残った安藤さんの言葉は「何事も経験だ」「100人の人に好かれなくてもいい」この言 葉は私を今も勇気付けてくれます。また、新しい環境や団体行動が苦手な私にとって自炊共同生活は慣れるまでは辛かったです。ほとんど話したことがない仲間 が半数でした。しかし、その仲間や安藤さんと接していくうちに、自分とも向き合えたのではないかと思います。自分はどんな人間なのか、自分はどんな大人に なりたいのか。と周りと向き合うことで自分を見つめる、見つめなおすことができたと思います。
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なぜたった5日間が濃く感じたのか。一言で述べると非日常であったから、だと思います。合宿所、消防署、図書館、ヒッコリーウインドまでの道、素晴らしい 星空、ヒッコリーウインド、コンサート、芋掘り、焚き火とバーベキュー、キラコタンの大自然、安藤さんご家族、仲間との会話、等全ての時や場が学びだった からではないか。と何ヶ月も経った今、そう感じました。今でもプロのガイドの貴重な5日間を本気でガイドになりたいわけではない私も参加してしまい良かっ たのかと正直、心に引っかかっています。私は本当に幸せで恵まれているなと感じました。来年はどうなるのかまだわかりませんが、振り返ってみると、この5 日間のように毎日を大切に、何かを少しずつ学び、成長できるような日々にしなくてはいけないなと思いました。最後になりましたが、安藤さん御家族、消防署 職員の方々、釧路の自然、岩井先生、5日間を過ごしたみんな、送ってくれた両親、本当にどうも有難うございました。

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